大変久方ぶりの人間椅子ライブでございました、もー楽しかったのなんのって…!まだ記憶が新しいうちに書けるだけメモ書きを書いてゆきたいと思います
ライブの内容だけでなく個人の心象的な話も遠慮なく書いてまいりますので、メモ書き程度にお読みいただければと思います、たぶんすんごい長くなると思います
青森到着後
友人と一緒に弘前15:30出発の電車に乗って青森までゆきました、存分に酒を飲みたかったため…
結構余裕がある時間に青森につきましたので、まだ来店したことがなかった「長尾中華そば 青森駅前店」でラーメンを食べました、今まで食べた煮干しラーメンとまた趣がだいぶ異なるラーメンで、思ったよりもずっとさっぱり、おいしくいただきました~
そんで、アスパムの方にも行ってみたのですが、対岸の方で「青森安潟みなとまつり」が爆音で開催されておりまして、青い海公園からでもよーく聞こえました、かっこいい演奏だったな~(a-nationもここで普通に聴けるんじゃないかとのこと(笑))
入場前
今回は先行物販が会場外のテントで行われておりまして、30周年記念本は「ランダムでサイン入り」で売られていました(笑)
開場を待っている間は、いつもとおんなじぐらいの集客かなあとおもってたんですが…
入場後~開演
入場後に開場を見渡してみましたら、男女比はおそらくほぼ五分五分で、男性は特に若い方もかなり来ていらっしゃいました、来場者の平均年齢は五年前と比べるとだいぶ若返ってるかもわかりません
ライブが久方ぶりすぎて、カワバタさんが機材のチェックで音がなるたびに「ああ~ワジーのギターの音だあ~」と嬉しくなるという、やっぱり中毒性が高いですよねえ人間椅子さんのライブはですねえ
そんで、ライブ開始のときのSEが「此岸御詠歌」から「新青年まえがき」に変わってました!この曲のほうがみんなで手拍子して待つ感じが以前よりも盛り上がっていい感じかと思いました、外国の方からも『なんでいきなり自転車のベルの音が入るんだろう?』と不思議がられることもなくなりますし(笑)
あなたの知らない世界
もうさっそく記憶がない…(笑) かっこよすぎて細かいところは全部ぶっとんでます
そんで嬉しすぎていきなりだだ泣きしたので、ああ自分もしかしたら最近ちょっと頑張ってたのかもしれないと思いました
最近ブログの更新が全然できてなかったんですけど、このところTシャツの注文も全然入らず生活が経済的に結構厳しくてしんどくて、それが文面に出るような気がしてなかなか更新する気になれなかったりしてまして、そういうふうに家で1人で作業している間、この曲を聴いて「がんばろう」と思っていたわけです、そんなのが最初から流れてきちゃったらやっぱし感極まっちゃってもしょうがないわけでございますですよ、とにかくもうこの時点から幸せでしたねえ…
膿物語
新曲で一気に固めてくるのかなと思ったら結構バランスを見た選曲なんだなあと思ったりいたしました、ライブで何回か聴いた曲だったので「人間椅子のライブなんだなぁ…」という感覚がしみじみと味わえました、何回もライブに参加するとこういう喜び方もできるようになるもんなのだと
このあとのMCで研ちゃんさんが「いつもどおりのライブをやります。…30年前とおんなじようにやります」とおっしゃられて、まさにそのとおりのライブがこのあと展開していきます
鏡地獄
「新青年」からの一曲、ギターの音色だけであれだけ怪しい世界観を出せるのも人間椅子の魅力の一つです、新しいアルバムの曲は特に、展開の気持ちよさがさらに際立っているなあと、そこに生演奏のリアル感と音圧が加わるとほんとにかっこいいわけです
そらそーと、「鏡地獄」というキーワードは前のツアーのMCの話題でかなり出てきていたので、ほんとにそのとおりに曲を作っちゃったって感じなんですかね??どうなんでしょ
地獄の料理人
研ちゃんさんの新曲は後半にとっとくのかなーと、鏡地獄の重い世界観からちょっと戻す、という選曲のバランスが流石です
そんで、バランスが取れる、ということは、ちゃんとそういう流れにも対応できる『楽曲を準備している』ということでもあって、人間椅子の音楽が結構幅広いレンジを持っているということの証明にもなるわけですね(これ書きながら気が付きました(笑))
盗人賛歌
まさかこの曲が聴けるとは思いませんでした、過去のセトリを見ていないので他の会場ですでに演奏されていたのかもしれませんが、セトリ全く見てこないでこの曲を言い当てられる人はいなかったのではなかろうかと、研ちゃんさんも「人間椅子の、もう演奏しなくなった曲トップ20に入る」と豪語されてらっしゃいました
そんで、タイトル聴いた直後に「刑務所はいっぱい」と一瞬勘違いしました(笑)
この曲の、春で霞んでいる景色のような、雰囲気のある世界観が素晴らしかったですね、そういえば今回のアルバム「新青年」はこういう系統の曲をバッサリ切ってましたね、次回のアルバムにこの系統の曲が入るとしたら相当すんごいのができるんじゃないでしょうか…!今から大変楽しみです
幻色の孤島
この曲もかっこよかったですね…!今回のライブの全体通してそうなんですが、ノブさんのドラムがものすごくパワフルになってると思ったんですがいかがでしょうか、音源には録音しきれない「祭の太鼓の勢い」というか、そういうものがものすごく出てるような気がするんですよ、ツーバスとかものすごかったし…!
無情のスキャット
満を持しての演奏、最初のアルペジオから一斉に音がなる瞬間がもう鳥肌たちましたよね…!!これを目当てに来られた方もいらっしゃるんじゃないでしょうか
それはそれはかっこいい演奏だったんですけども、最後のワジーさんのギターソロは、プログレっぽいソロの弾き方じゃなくて、敢えて、外国のメタルのギターの人みたいな「どうだーーー!!」感で弾いてるのをぜひ見てみたいなあと個人的に思いました、『ワジーのキャラじゃない』みたいな部分ではあると思うんですけど、そこを敢えて演じてくださる姿を見ることで、オーディエンスの我々もさらに乗りやすくなるような、そんなふうに思いました、我々は客席から舞台の上に夢と幻を観るわけですから、この曲だけでも「この音で全員まとめてぶっとばすぜーー!!」みたいなギターが聴けたら素敵だろうなあと、多分絶対ワジーさんできますもの
ワジーさんがそういう演奏を引き受けるようになられたらさらに人間椅子ができる曲の幅が広がりそうな気がするんですよねえ…!観てみたいなあ…!!
太陽黒点
この曲が特に、研ちゃんさんがめちゃくちゃ艶っぽくてですね、上手寄りから一生懸命研ちゃんさん観てました、ファンの方にはほんとにたまらなかったのではないかと…!
あと前口上、聞き間違いじゃなければ「太陽の『塔に』…生えて」って言ってらっしゃったかと、岡本太郎好きなので想像しました(笑)
…それにしても、研ちゃんさん今日ものすごく若返ってらっしゃいましたよね…??なんかものすごくそんな気がしました、歳というのは、自分で忘れて好きな年齢として生きてていいもんなんだなって思いました
いろはにほへと
太陽黒点みたいな曲のあとに、こういう曲で「ドッキーン」ってコールするとなんだか安心するんだなあと妙な感想を思いました(笑)
あんなにファニーな歌詞なのに、ギターめちゃくちゃえっぐいすよねーこの曲…
瀆神
頭の振りやすい曲ですよね!研ちゃんさんの歌唱もノリノリです
あと途中の「フー!」ってコール楽しいですよね!!あと最後の「こぞってー!」もみんなでコールができます
個人的にはアウトロのノブさんのツーバスがむちゃくちゃかっこよかったです、CDの5倍ぐらい圧があったような、あれはほんとライブの醍醐味ですねえ…
今昔聖
聴けると思わなかったので流れてきた途端ものすごい変な声出ました
東京にいた時から、無人島に持っていく曲はこれにしようと延々と聴いていた曲です
曲を聴いている間、いろいろ考え事してました、やっぱりだだ泣きしてました
地獄小僧
ノブさんが満を持して歌う曲、曲前の煽りも青森特別バージョンです
この曲もコールアンドレスポンスがいっぱいあって楽しい曲です、「新青年」の楽曲は本当にライブ前提で作られているなとつくづく思います
この曲より前のMCで、研ちゃんさんが「一緒のマイクで歌いたくない」と心の底から発言されており、そんでこの曲でワジーさんが同じマイクに近寄ってきた瞬間に、客席側に向かって「ほらこれがやなんだよね」と、あからさまな苦笑をされていたのを観た方はかなりの数でいらっしゃいましたことでありましょう
地獄の申し子
アルバムと同じ曲順での演奏、前の曲の「地獄小僧」で『地獄は嫌じゃ』というセリフを、「ほんとは超大好きだかんね」というために作られていると思しき曲です、それにしてもこれこそほんとにライブ向けの曲、めっちゃくちゃ盛り上がります、研ちゃんさんもヘドバンしながら演奏しまくります
もちろん聴いてる方もめちゃくちゃヘドバンできます、ヘドバンじゃ足りなくてジャンプしている方も見受けられました
人面瘡
今回の冒頭部分のアルペジオ、リバーブというかディレイというかがいつもよりだいぶ強めにかかってて、それもまた異次元のような効果でした、確かにあの部分のギターはタイトル知らなければすごくきれいなメロディですもんねえ
この曲の、ヘドバンでガンガン押すというよりは和テイスト寄りの雰囲気、というのもまた人間椅子のお家芸であります、和テイスト一辺倒にさせず洋楽ロックの成分を大いに含みながら和の味付けができるのはやっぱり人間椅子じゃないとできないだろうなあと
針の山
歯ギターからの針の山、途中のギターソロでめっちゃくちゃ余裕を見せながら演奏する感じがほんとに凄まじいなと思いました、あんなに軽々しくあのギターを弾けるのは和嶋さんぐらいなんだろうなあと
途中でジャンプするところは結構な割合でみなさん跳ねてらっしゃいました、若いお兄ちゃんとかすんごい楽しそうだったなあ…みなさんほんとにいいお顔をなさってました
アンコール1
月のアペニン山
高松で買ったツインギターの音がいいからそれを活かした曲を作ろうと製作したのがこの曲なんだそうです、タイトルも小説からとったというのも初めて知りました、あとでググりたいと思います
アウトロの最後で曲調が変わるのって、ダブルネックのもう一方を使いたいからとかかなあやっぱり、最初聴いたときはあの部分からさらに1~2分は続くもんだと思ってたのでちょっと肩透かしくらったような感じだったんですけど皆様いかがであられましょうか
地獄のご馳走
配信で買っちゃったからまだ聴けてない曲、とにかくCDを買ってほしいとのことでした、事前に予習しないと歌詞何言ってるかわかんないので洋楽聴いてるようなかっこよさがありますよねー
メンバーのお三方はこの時点でも全然スタミナ切れのご様子がなくライブは最後の最後までほんとに最高潮で進んでいきます
アンコール2
どっとはらい
聴きたいなあ、と思ってたら本当に聴けちゃったのでそれはそれは嬉しかったです
今回の、ブレイクがいっぱい挟まるパートの演奏、今まで聴いたどっとはらいで一番余裕がある演奏に見えました、みなさまどれだけこの先上達なさるおつもりなんでしょうか…!あと5年とか10年とか経ったらほんとにすごいことになってそう…
MC覚え書き
・ライブのだいぶ前半で、客席から「アニキしゃべってー!」と声がかかる際にノブさん囁き声で「(もうちょっとまって)」
・ヒストリー本がジュンク堂本店で1位という話題、ワジーさん「日本一の本屋でホリエモンの本より売れてるっていうね」
・研ちゃんさんがお母様にヒストリー本を見せたところ、ノブさんのことをワジーと勘違いしたとのこと、理由は「ワジーがこんなに老けているとは思わなかったから」
・ダブルネックのギターのチューニングの際、ワジーさん「ちょすとこがいっぱいあって…」(「ちょす」は直す、いじるという意味の津軽弁)
・ワジーさん「青森は変わった人がいっぱいいるところで、例えば寺山修司だとか、棟方志功だとか、…棟方志功とか相当変わってるって話だよね?」
研ちゃんさん「和嶋くんも相当変わってると思うよ、そこと同レベルで変」
(中略)
ワジーさん「東京でいろいろ考えたこともあったけど、やっぱり、変な人がいっぱいいる青森の出身なんだから、変な青森人としてどんどんやってきます!」
まとめ
すっさまじく楽しかった、今までで一番演奏も楽曲もすごいライブだった、そして、「まだまだこれからもっとすごくなってゆきそう」という予感もあって、ほんとに今後またライブに行くのが楽しみ
それにしてもほんとに人がめっちゃくちゃ来てた、途中でトイレに行った友人は会場の中に戻れなくて外でアンコールの曲聞いてたって言ってたから、次回はほんと「当日券なし」とか「SOLD OUT」とかでもおかしくないかも、観たい方はちゃんと事前にチケット買わなきゃかもです
本当に、「魂が洗濯された」ぐらいの爽快感で帰ってこられました、明日からがんばろうと、そういう勇気とか希望とかが満ち溢れるような、そんな感じでございました
今後も人間椅子のツアーは続き、豊洲PITはどのプレイガイドも「予定枚数終了」になっちゃった模様です、海外への発信もYoutubeチャンネルで始まったし、これからまたいろいろ凄ーくなりそうですねえ…!
またライブに行ったらメモ書き書きます!読んでいただいてありがとうございましたー!